11月23日(祝木)北海道先行上映決定!
■ストーリー 北海道の先住民として独自の文化を築いてきたアイヌ民族は、和人(大和民族)によって差別と迫害の日々を余儀なくされる。同じ民族ではないという理由だけで…。 アイヌの心には、カムイ(神)が宿る――学業優秀なテル(吉田 美月喜)は女学校への進学を希望し、優秀な成績を残すのだが、アイヌというだけで結果は不合格。その後、大正6年(1917年)、アイヌとして初めて女子職業学校に入学したが土人と呼ばれ理不尽な差別といじめを受ける。 ある日、東京から列車を乗り継ぎアイヌ語研究の第一人者である兼田教授(加藤 雅也)がテルの叔母イヌイェマツ(島田 歌穂)を訊ねてやって来る。アイヌの叙事詩であるユーカラを聞きにきたのだ。叔母のユーカラに熱心に耳を傾ける教授が言った。「アイヌ民族であることを誇りに思ってください。あなた方は世界に類をみない唯一無二の民族だ」教授の言葉に強く心を打たれたテルは、やがて教授の強い勧めでユーカラを文字で残すことに没頭していく。 そしてアイヌ語を日本語に翻訳していく出来栄えの素晴らしさから、教授のいる東京で本格的に頑張ることに。同じアイヌの青年・一三四(望月 歩)と叔母に見送られ東京へと向かうテルだったが、この時、再び北海道の地を踏むことが叶わない運命であることを知る由もなかった…。